歌舞伎町の雑居ビル地下で深夜限定の本格イタリアンを

Posted by 荒木賢二郎 On 12月 09, 2014 0 Comment

イタリアン『あかはる』の焼きバーニャカウダ

はじめまして荒木賢二郎です。

YOSEGAKIでライターをヤラせていただくことになったので、世のグルメガイドや夜遊びガイドには載っていない私が実際に体験した一次情報をこちらでまとめようと思う。

知人に会うと「facebookでいつも美味そうなもの食べてるよね」と言われるが、私はグルメではないし美食家でもない。こだわりもないしかなりアホな舌を持っていると自負している。だから私が美味いと思う店が世間一般の美味い店というわけではないのだが、好みが合う人が居たら嬉しいもの。行った際にはぜひ感想を聞かせて欲しい。

歌舞伎町深夜イタリアンあかはる

あはかる入り口

記念すべき１件めの紹介をどこにしようか悩んだのだが、昨夜行ったからという理由で『歌舞伎町深夜イタリアンあかはる』を１件めとして紹介しよう。

場所は新宿区役所に向かって右隣の風俗店やキャバクラが入居する汚い雑居ビル地下２階。いわゆる歌舞伎町のど真ん中だ。

営業時間は店主の気が向けば２２時から朝７時まで、気が向かなければ２４時から朝７時まで。怪しげな雑居ビルの階段を下りながら怪しげなパブやスナックの入り口を横目に地下２Fへ降りて行くと深夜にしか営業していない『深夜イタリアンあかはる』の看板がある。ドアを開けるとカウンターのみ８席前後、おそらく以前はスナックだったであろうという内装が現れる。

紹介以外で来る客は０。風俗ビルの地下二階しかも階段のみでトイレも他店と共同という最低の立地で、表に看板を出すこともなく営業している。

深夜に本格イタリアンを

カウンターの中にはオーナーシェフが１人で立っている。他にスタッフはいない。

しかし、このオーナーシェフ『あかはる』さんの作る料理が絶品で、私も週に１度は顔を出すお気に入りのお店だ。

オススメは特に無い。季節に合った食材を、おすすめの方法で調理して頂く。

昨日の前菜は季節野菜の焼きバーニャカウダがとても美味しかった。焼き野菜をバーニャカウダソースにつけながら口に広がる野菜の香りを楽しみ、白ワインで流し込む。野菜が焼いてあるからこそ甘みと香りが立ち、白ワインがどんどん進んでしまうのだ。

私が一番好きなメニューは“ピッッァビアンケッティ” アンチョビとしらすのピッッァなのだが、自家製の生地を使ったこの御店のピッッァは、ミミが美味い。ミミを噛み締めて小麦の香りを楽しみながらやはり白ワインを口に流し込む。なんとも言えぬ幸福感と余韻が口中に広がる。アンチョビとシラスが載った中心部分もナイフとフォークで切り分けで口へ運ぶ。パリっとした生地に熱々のソース。アンチョビの強い塩気と風味に、しらすの優しい香り、そしてやはり白ワインを口に流し込む（笑）

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しかし困ったことにこの店はパスタも美味い。スパゲッティーニも美味いしペンネやフェットゥチーネも美味い。
パスタで一つだけオススメを選ぶならシンプルにカルボナーラだろう。生クリームは使わないローマ風。焼いて油を出したパンチェッタとチーズと卵、仕上げの黒胡椒。これだけのシンプルな材料だけに料理人の腕の差がでる料理らしい。

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もっと困ったことに、この店はリゾットも美味い。イタリアから取り寄せたコメで１から作るので時間はかかってしまうが、プリプリの米を味わう事ができる。魚介が好きな人は魚介系のボッタルガのすりおろしを掛けたリゾットなどは最高だと思う。