20代後半にして初めてキャバクラで働く女の体験記〜vol.2体入〜

キャバクラで働く女の体験記
 

前回の体験記で書いたように無事面接(?)を通過した私は、その日すぐ体入に挑むこととなりました…!!本日は20時半からの出勤。

いざ、制服に着替えます。

スカートが短すぎる…っ。どう頑張ってもパンツ丸見えなんだけど…。

いつもより可愛いの履いてて本当に良かったと、心の中でつぶやく。

 

店内は数組のお客さまだけで、殆どの女の子は待機中。

体入だからか、私は休む暇もなく色んなお客様を接客した。
本指名の女の子とラブラブモードの1名客の正面に座って、何も喋れなかったり。

(ボトルのお酒を減らせ作戦)

10分ぐらいしか居れないので、頂いたシャンパンを一気飲み。

空腹に流し込んだお酒は効く!

VIP席にお願いします。はーい! って座った瞬間、隣のお客様がリバースしちゃったり。

一気に酔いが覚めた。

そんな風に店内をぱたぱた右往左往していると、

ある席のお客さまから「あの子呼んでよ」という声が…。

ん???

これは…ビギナーズラック??!!

なんと一言もお話をせずに、人生初の場内指名を頂きました。

 

そのおじさまは22時前なのにぺろんぺろんで、まともな会話にならなかったけれど、

とにかく嬉しくてそんなことどうでも良かった…!!

この知らないおじさまに、自分をいかに良く見せられるか必死だったと思う。

初めて「キャバ嬢」として認められた瞬間だった。

 

他人から貴女が気に入りました。ということを指名を通して伝えられるというのは、

もの凄く明確で単純な告白だなと思った。

日常生活で告白をされることなんて滅多に無いから、こんな簡単な好きという気持ちも心のどこかで嬉しくなってしまう。

頑張って接客して指名を頂いたりすると「自分が必要とされている」という感覚が生まれるんだな〜

これは…承認欲求?!


承認欲求といえば…

 

今年話題のアドラー心理学。

彼の教えでは、他者から承認されることに捕われるべきではない、とあります。

“他者の承認を求めると自分の信じる最善の道を選ぶことはできなくなる。
それでは「人生のタスク」に立ち向かうことができなくなる。それは人生の嘘であり、自由に生きることから遠ざかる。”

(引用元「嫌われる勇気03 承認欲求を持ってはいけない」http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2014/07/08/171301)


 

しかしこの世界で働くからには他者から承認されてなんぼです!と私は思う。

あまり好きではないお客様に対しても、認めてもらって指名を獲得したら勝ち。

酔っぱらいのお客様を信頼して共同体の一部だと思え、なんて無理があるww

それが続くと…人間関係が苦しくなる→自分が分からなくなる→Twitterで病みツイート

この道筋を辿っている同業の女の子をよく見かけます。

ん〜……確かに健全ではない。

 

でも良い意味ではこの感覚が「女を磨く」動機になってる。

きちんとお化粧をして、ヘアセットをして…

飲んで帰っても、夜中にそのままジムに行って体型を維持している子もたくさんいる。

普段は身なりに対してはズボラな私だけど、今日の1日だけでも少し背筋が伸びたような気がします。

 

そんなこんなであっという間に終電の時間。

体入のお給料を握りしめて、いつもと違う風を感じながら走る。

最寄り駅についてそのままドンキホーテへ。

 

財布じゃなくて、お給料袋から1000円札を取り出して、つけまつげを買った。

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Miyu(仮名)

Miyu(仮名)

ひょんなことから、20代後半にして初めてキャバクラで働いています。 そんな私の体験記をご紹介します。