「自炊」と、iPad proの最強コンビ
2015年11月、appleより革新的なアイテムが発表された。それが、iPad proだ。実は、iPad proの評判は余り良くない。それは、大きすぎ、重すぎるからだ。しかし、僕のような医療従事者や多くの本や論文を読む人たちにとっては、「革命」を与えてくれるに違いない。これからは、大量の本の置き場所や、荷物の重さに辟易としなくて良いのだから。
自炊の思わぬ弱点
自炊とは、自分で本を裁断しScanすることで電子媒体で読めるようにすることを指す。自炊代行業者が、著作権侵害だと訴えられたのも、記憶に新しい。しかし、この自炊は電子媒体で読めるようにすることに意義があるのだが、iPadなどのタブレットでは「快適な閲覧」とは呼べなかった。なぜなら、iPadのサイズは、B5原寸といったところだが、多くの医学書や雑誌、論文はA4サイズだからだ。文字や図が圧縮され、いちいちサイズを変更しながら読まなければならなかった。
iPad proの大きさ
iPad proのサイズは、A4ほぼ原寸。左側が実際の本のサイズ、右側がiPad proでの表示サイズ。その違いが、ほとんどのないのがおわかりであろうか。このストレスフリーな閲覧環境は、自炊利用者にとって、最適な「自炊ライフ」を送るにふさわしい環境である。
Apple pencilが、執筆の能力まで与えてくれた。
これまで、スマホやタブレットで使用してきたスタイラスペンは、「自分の指先のほうが細いじゃないか」といいたくなるような代物だった。「文字を書く」というよりも、「何かにタッチする」というものだ。だから、ジョブズのプレゼンだって、スタイラスは否定されてきた。我々には、優れた「指というスタイラスがあるじゃないか」と。ところが、クックはより一段とスタイラスを進化させてくれた。Apple pencilという、「文字の書ける」スタイラスだ。これにより、論文を添削しながら読める。引用したいところ、批判したいところ、そんなところにマーカーを引いたり、メールの文章に貼り付けることだって容易になる。
i文庫HDで読み、PDF Expertで書く。
最後に、この2つのアプリを紹介しておきたい。iHD文庫は、本を実際にめくっているように閲覧できる。自炊した本を原寸のまま、実際にめくれるのだから、ありがたい。そして、PDF ExpertはApple pencilとの相性は抜群の書き込みアプリだ。iPad proの発売を記念して、有料のところが無料になっているので、この機会に是非手に入れて欲しい。
どうでしたか、iPad pro。単に重いだけでも、単に大きいわけでもないでしょう? アナタの部屋を占拠しているその本たち、iPad proの中に全て納めてみたらいかがですか。
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マツイケンジ
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