「風邪の予防には、やっぱりイソジン♪」は、本当?

そろそろインフルエンザの予防接種シーズンが到来です。インフルエンザにならないためにも、予防接種を受けましょう!でも、インフルエンザの予防は、予防接種だけではないですね。その1つが、うがいです。でも皆さん、うがいはどうやってしますか?イソジン?お水?アズレンスルホン酸?そんな、うがいについて、ある研究をご紹介したいと思います!


 

京都大学のSatomuraさんたちの研究

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2005年に京都大学のSatomuraさんたちが発表した、ある有名な研究があります。

Prevention of Upper Respiratory Tract Infections by Gargling : A Randomized Trial

”うがいによる喉風邪の予防について”

というものです。

 

その研究方法に注目

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健康な18歳~65歳のボランティアの人たちを3グループに分けました。
1つめが、イソジンでうがいする人たち (少なくとも1日3回のうがいを指示されました)
2つめのグループが、水だけでうがいをする人たち (少なくとも1日3回のうがいを指示されました)
3つめのグループが通常のケアをこれまで通りする人たちです。
もちろん、元々うがいの習慣があるひとは、除いてありますよ!
それで、どのグループが喉風邪を予防できるのか60日間調査したんですね。

 

その結果は意外なモノでした。

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その結果、イソジンよりも水のうがいのほうが予防効果があったというのです。

 

水うがいの副産物

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今回の研究により、水うがいの副産物がわかりました。それは、喉風邪になったときの嫌な症状を和らげる効果があるというのです。

わざわざ、イソジンなんかでうがいしなくても、水道水で十分。それも、嫌な症状を和らげてくれるんだったら、すすんでやりますよね!

 


どうでしたか? いまだに、イソジンでうがいしている人少なくないですよね。この前も、看護師の休憩室で、一生懸命イソジンでうがいしている人がいました。こうやって本当のことを知ると、常識は間違えているんだなぁってつくづく痛感します。今年の冬は水うがいで 、インフルエンザを予防していきましょう!

今回ご紹介した論文

Satomura, Kazunari, et al. “Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial.” American journal of preventive medicine 29.4 (2005): 302-307.

 

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マツイケンジ

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