ラジオの思い出

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私が中学の時の話ですが、ラジオの放送エリア外受信をやっていました。中高年の方には懐かしいBCLという奴です。BCLというのは(Broad Casting Listener)の略で、国内外のラジオ番組を楽しむ趣味の事です。昭和50年頃に一大ブームになりましたが、私は昭和51年生まれで、その頃の話は全く知りませんので、中高年世代にこの話をすると、すごく珍しがられます。

そもそも、私がラジオにはまったのは私の母の影響があります。私が小学校の時には、TBS系の「バックグラウンドミュージック」(キューピー1社提供番組)を母とよく聞いていました。オープニングは『日曜日のキューピー』という歌で、その後の番組タイトルはアルフレッド・ハウゼ楽団演奏の『ミリタリータンゴ』。AMラジオなのに番組尺1時間、クラシックやインストゥルメンタルを中心に構成されていました。今から考えてもNHK-FM以上のクオリティーだったと思います。

http://goo.gl/SkwV6

あとは、RKKラジオ(熊本放送)「午後2時5分一寸一服」なんて番組を聴いていました。この番組は熊本の老舗デパート「鶴屋」の一社提供番組で、鶴屋のサテライトスタジオから、鶴屋のお客さんから音楽リクエストを聞きつつ、ちょっとしたお客さんとのトークも展開するといった番組で、今でもやっているのですが、鶴屋のテーマソングが必ず流れるので、今でも郷土熊本の雰囲気を味わう為にradikoプレミアムで聞く事があります。

http://goo.gl/BCuJ9R

そんなラジオ生活を送っていた私ですが、中学生になったある日に衝撃を受ける出来事がありました。母が、北京放送局(現在の中国国際放送)を聞いていたのです。マニアックな話をしますと、北京放送局はフェージングと呼ばれる受信電界強度が規則的に強弱する現象をタモリがものまねしていたラジオ局として有名です。当時のものまねがYoutubeにある様ですので、興味がある方は検索してみて下さい。

その頃、兄も毎日放送の「ヤングタウン」を聞いており、東京に進出する直前のダウンタウン、嘉門達夫、西川のりおなどが出演していました。

エリア外のラジオが聞ける事に衝撃を受けた自分は、まずは、周波数の割り当てについて調べました。今の時代であればウィキペディアで一発で出てきますが、当時はそうはいきません。日本のAM放送が割り当てられている、531khzから1602khzまで全部調べました。資料が何もない状態ですので、周波数を一つ一つ合わせて、ステーションコール(「954 TBSラジオ」「JOLF ラジオはダイヤル1242ニッポン放送です」と言った物です)を確認していきました。

昔の事は忘れない物で、今でもだいたい周波数は記憶しています。
あえてネットを使わないで、ラジオ局と周波数を書き出してみました。

558khz ラジオ関西
594khz NHK東京第1
612khz NHK福岡第1
666khz NHK大阪第1
693khz NHK東京第2
756khz NHK熊本第1
873khz NHK熊本第2
954khz TBS
1008khz 朝日放送
1017khz NHK福岡第2
1044khz 北京放送局(現在の中国国際放送)
1053khz 中部日本放送
1098khz 長崎放送(島原局)
1107khz 南日本放送
1134khz 文化放送
1143khz KBS京都
1170khz ラジオ韓国(現在のKBSワールドラジオ)
1179khz 毎日放送
1197khz 熊本放送、茨城放送など
1233khz 長崎放送
1242khz ニッポン放送
1278khz RKB毎日放送
1287khz 北海道放送
1314khz ラジオ大阪
1332khz 東海ラジオ
1350khz 中国放送
1413khz 九州朝日放送
1422khz アールエフラジオ日本
1440khz STVラジオ
1494khz 山陽放送
1566khz キリスト教放送局(FEBC)

結構、覚えていました。
答え合わせをしたらパーフェクトでしたw
NHK福岡に関しては、社会人になってから覚えましたw

現在は、全国のラジオが月350円(税別)で聞けるサービス「radikoプレミアム」がありますので、あえて電波で聞く必要性がほぼなくなりましたが、当時はそうはいきませんから、宝物を探す様な感覚でラジオの前にへばりついていた事を覚えています。
古き良き時代の思い出ですね。

この続きは、またの機会に書きたいと思います。

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マックコアラ

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